流星タイムマシン~かりゆし58の優しさ~
作詞には前川さんも絡んでいるが、作詞/作曲がギター&ベースの宮平さんという、かりゆしの中では珍しい曲だ。歌詞に「登場」する人物はおそらく実在する方々のことかもしれないが、物語というかファンタジー性も秘めたかりゆし58の中ではかなり異質(ネガティブな意味ではなく)な曲であると思う。
実はこの曲が収録されたアルバムが発売される前、バンドは緊急事態に見舞われた。
ドラムスの中村洋貴さんの休養であった。
フォーカルジストニアという神経性の難病で、ミュージシャン、特にドラムス担当の人たちがよくかかる病気である。
古くは元カシオペアの熊谷氏。近年は氣志團の白鳥雪乃丞氏、RADWIMPS山口氏、[ALEXANDROS]庄村氏といったそうそうたる面々が罹患してしまった。
かりゆしの中村さんは今年に入り配信限定曲のレコーディングで「復帰」したそうだが、おそらく爆弾は抱えたままだろう。
(フォーカルジストニアについては各自で調べてくださいね。)
「流星タイムマシン」はかりゆし58のアルバム「変わり良し、代わりなし」というアルバムに収録されていて、同アルバムのリード曲的存在である。
このアルバムは、かりゆしの原点回帰というか地元(沖縄)回帰が鮮明になった作品だと思う。
中村さんのジストニアの発症もあり、3年ぶりのアルバム、つまり中2年は作品を世に出せなかったのだ。
メンバーの悩み、葛藤、模索、数々の艱難辛苦は部外者の私にはわからないことだったが、逆に容易に想像できる。沖縄風に言えば彼らは大切なマブイをどこかに落としてしまったのだから。
演奏ができない中村さんは、このMVでは実は主役として活躍している。曲のコンセプトに合った風景のジオラマを、設計図をきちんと書いて数週間かけて作り上げたという
ドラマの主役たちはキャッツアイという沖縄のダクションに所属している子たち
制作は中村さんの祖母宅で行ったそうな。
いよいよ歌のクライマックスだ。もちろん名曲「電照菊」のMVのロケ地、中村さんのご実家の電照菊畑だ。
いいシーンだなぁ~
さあ、早速冒頭のリンク先であなたもギガ使い果たすくらいバワープレイしてみよう。
別に私にはお金は入らないから(笑)