野球場で売っている食べ物って本当に不味いのか?
とかくネットを中心にあれこれ文句を垂れられているのが野球場で売っている食べ物についてである。
不味い。
高い。
人件費はともかく高額なテナント料金を上乗せしなければならないのはわかりきっていることなので、我々としては納得済みであり、それがイヤなら持ち込み可能(黙認)な球場ならば、近隣のスーパー、コンビニで仕入れて行くだけだ。
では、「不味い」というのはどうか?
味覚は人それぞれだろうが、そのお前の味覚だけで全てを決めるなよ!、というのがあるし、文句ばかり言っている奴の普段の食生活を知りたいというのもある。
さぞかし1年365日毎日欠かさず「美味いもん」を食っているんだろうな、ってね。
今回は一番情けなくなるサンプルとして、愛知県名古屋のファン、つまり中日ドラゴンズファン、そしてナゴヤドームに通う人を取り上げてみたい。
インターネットの書き込みを見ていると、とにかく中日ファンというのは文句ばかりである。
「球場が遠い」・・・それはたまたまお前の家から遠いだけだろ?
「チケットが高い」・・・他所の球場と比較しましたか?もっと高い席を売っている球場くらいいくらでもありますよ
「中日は身売りしろ」・・・概ね賛同だが(笑)、ネットの書き込みをする奴には身売り先希望企業がトヨタ、名鉄、JR東海。
アホか!?
こういうクレーマー体質の連中は放っておくのが一番だが、
特別「美味い!」というものでもないが、「不味い」と一刀両断されるのだけは看過できない「スタジアム飯」について私見を述べてみたい。
①とある企業の参入で空気が変わった
三井物産系の社員食堂大手。エームサービス。日本中の企業、大学、スポーツ施設などで飲食事業を展開する。
常に超満員のカープの本拠地・マツダズームで飲食売店を一手に引き受ける
ナゴヤドームでのエームサービス系の売店の代表格だ。他にも場内にはつまみ殿下、ナゴドルチェ、デラポテデラチキなどの系列店があり、どこの店にも行列ができる。
甲子園球場からは撤退したが、エームサービスは横浜スタジアム、京セラドーム、ZOZOマリンで売店を展開しており、カープやベイスターズファンにしてみれば慣れた味を提供してもらえることから、特に親しまれている印象だ。
そしてこの系列店の特徴は、
選手プロデュースメニューの充実ぶり。マツダも横浜も勿論ある。写真の又吉チューハイ(通称又チュー)はクラッシュマンゴーがこれてもか!というくらい入っておる
食べると正しい判断ができなくなる(笑)与田丼。そんなことはないとは思いますが、2ヶ月サイクルくらいで常時数名の選手のプロデュース丼が販売されておる。
祖父江!メシだけでなくデザート類のプロデュースメニューの充実ぶりにも驚かされる。
アルコール類も種類が多い。亀澤テキーラ、堂上ハイボールといった商品がいつも人気だ。
こちらは名古屋で焼き鳥居酒屋を展開する会社の売店で、時々あのドラゴンズOB彦野利勝氏が1日店長という肩書きで店に立つ。鶏肉卸が店をやっているから肉は普通に美味い。
端から見た感じでは、やはりお客さんの味覚も侮れないもので、場内売店でもお客さんの列などで明確な格差が生まれている。混む店、並ばなくてもいい店がはっきりしてきた。
これも全てエームサービスの参入に起因していることだ。
②球弁=駅弁
野球場で売られている弁当のことを球弁という。高いといえば高い。沖縄なら弁当3個とペットボトルのさんぴん茶が買える。
▲球弁のほんの一例
とかく「不味い」の代名詞にされているのが球弁である。では、本当に不味いのか!?
しかし、情弱で目先のことしか知らない、文句ばかり言っている奴らにはわからんだろう。
「球弁って名古屋駅で売っている駅弁と同じなんだぜ!?」
みんな(文句たれの奴ら)「信じられない」という顔をする。
ナゴヤドームに弁当を卸している主な会社は
だるま、八百彦、松浦商店、ユーミンフード、JR東海パッセンジャースなど。
駅弁の会社でもある。
実はナゴヤドームで売られ、一部の人間から不味いと揶揄されるナゴヤドームの球弁は、
会社、製造場所、材料、調理方法、製造時間、全て駅弁と一緒なのである。
この画像のひつまぶし海苔巻きなど代表格である。
巷では「JRの駅弁が不味い」なんていう話は聞かないし、むしろ、デパートやスーパーの催事で「駅弁フェア」というのがあれば朝からお客さんが殺到する人気イベントになっているくらいだ。
パッケージと販売場所が違うだけでいきなり不味くなる不思議な食べ物である。
この豚カルビ弁当、なかなか美味いよ(笑)
山川穂高ちゅんじゅく弁当。ナゴヤドームで販売された時は地元の八百彦が委託製造しておった。
肉は那覇の1300円くらいの店で食べるステーキくらいのグレードはあった。良い肉だった。
さすが1500円するだけのことはあった(笑)