日曜競馬、禁止薬物に負けるな!!今こそ俺たち「アパッチ野球軍」!!
原作者はあの花登筺さんである。
細うで繁盛記、どてらい男、あかんたれなどを手掛けておられる。
アパッチ野球軍が、実は、
▲このマンガの「続編」であるということを知っている人って意外に少ないんじゃなかろうか。
言わずと知れた野球漫画、と、分類してもいいのかなぁ?
ちなみにアパッチとは、ネイティブアメリカン(インディアン)のアパッチ族ではなく、終戦前日に大空襲に遭い徹底的に破壊された大阪砲兵工廠跡から不発弾の恐怖をいとも思わず鉄クズを盗み出しては売り払って生計を立てていた一部の在日朝鮮人のことをそう呼んだ。そこから由来されている。
♪オレたっちゃ裸がユニフォームゥ~~、で始まる強烈なオープニング
堂島剛。一応主人公なのかな?
高校野球の大スター。実父をはじめとする大人たちの金儲けの道具にされることに嫌気がさし、自ら利き腕を潰してプロ野球への道を閉ざした男。
高校野球の監督のすすめで、四国の山奥の学校に野球を教えに行くことになったのだが、
こんな奴ら「しか住んでいない」村だった・・・
設定では愛媛の松山市の郊外にある猪猿村という常に暴力がまかり通る無法地帯。平成の大合併でも松山市は編入を断ったと思う。
村はダム工事の作業員とその子息からなる「ダム派」と「村派」が殺し合いもいとわない激しい対立をしておった。(おいおい、マジかよ・・・)
こんなアナーキーな地方自治体に学校などあるはずもなく、辛うじてこのガンテツさんが寺子屋のような私塾を勝手にやっているだけである。
ガンテツの孫娘。当然ながら堂島に一目惚れするが当然である。まともな人間が堂島しかいないのであるから。っていうか、あの環境で今までよく襲われなかったなぁ、と思ったが、
未遂は日常茶飯事だった。(苦笑)しっかり胸揉まれてるし。
そんなアパッチ野球軍。どんだけ危ない奴らが揃っていたかというと、
①ハッパ
実はエンディングはこいつのことを歌っている。後のキャプテンだが、番組開始当初は現場から持ち出したダイナマイトで堂島を爆殺しようとした。
治外法権の村だからお咎めなし。子供が簡単にダイナマイトを持ち出せるダム工事現場に問題あり。
堂島に一番早く心酔する奴
②ザイモク
事故で死んだ父親が木こりだったという理由でザイモク。夫の事故死のショックから精神を病み町の病院に入院している母親がいるが、劇中、野球道具を買うために大金を持たされてモンキーと一緒に街に買い物に行かされた時、パチンコ、グルメとあっという間に所持金を使い果たして(笑)あげくに入院中の母親にテレビを買って見舞いに行ったところ、息子がいきなり高価なものを買ってきて不審に思い怒った瞬間、母親はいきなり精神疾患が治ったという、まさに怪我の功名。
買い物に行かされた時のワンシーンである(笑)
見るもの全てが衝撃的で、
でも、どう見てもパチプロの立ち居振る舞い(笑)
慣れてるなぁ~、って、タバコは止めなさい!
③モンキー
超絶的な身体能力で守備と走塁ならプロ野球でも即戦力になる猿。いや、青年。劇中社会人野球のチームからも破格の条件でのオファーが来る。いつもザイモクとつるんでいるイメージだが、
これ、褒めてやりたいけど、もう仮にここでボール掴んでもホームランだから。
だからもうホームランなんだって・・・・・
(余談ですが劇中ではこれアウトになっちゃったんだよね(笑))
④アバシリ
打ち解けるまで一番時間がかかった。父親がダム工事の関係者のため、全国を転々としているようで割と世の中のことがわかっている。常にナイフをちらつかせ、平気で仲間に向けてナイフを投げる、できることなら関り合いになりたくない奴だが、堂島曰く「才能は俺以上」らしい。プロ野球に憧れがあるようで、根は素直で本当は仲間思いだっていうのが最終回でわかった。
でも、こんな危ない奴らと生活してたら、ホンマ人間ダメになるぞ?(笑)
⑤ダイガク
辛うじてまともな生徒。お寺の住職の息子。10円ハゲ。オープニングの裸を見たら結構体は鍛えているんだな。
⑥オケラ
常に上半身裸。ダム派ではないが職長クラスの人のヘルメットをかぶっている。コケラという弟がいる。コウモリ中心のチームに入るため一旦アパッチを抜けたため、出戻りしてもレギュラーにはなれなかった。なかなかリアルで厳しい設定だね。
⑦コウモリ
村に一軒しかないよろず屋の息子。
父親が金にモノをいわせ、村長選挙で現職に勝ち
権力を手中に入れ、野球道具を買い占め、息子中心のチームを作るとまるで子供のようなことを言い出した。
そんなマヌケなあだ名をつけられるくらいだからマヌケなキャラで、
❌爆弾魔、⭕️ハッパのほうが立場は上だ
⑧その他
とにかく女子も人相悪い(笑)でも実際はそんなことなくて2人ともまともな奴だ
アパッチの設定資料
ちょー待てや!!
堂島が異様にデカいんだが。
オケラを175cm、ザイモクを180cmくらいとして計測すると堂島は身長227cmになる。
ダニが1mくらい。ダイコンが80cmくらいになってしまうぞ。
ちなみに女性に対してダイコンって呼称は今では女性蔑視になるみたい。
そして、いろいろあって(つか、あり過ぎ)やっとチームがまとまりつつあって、アパッチは高野連加盟を目指し、そのデモンストレーションとして全国的強豪校QL学園との練習試合に打って出る。
この四国のワケのわからん連中が強豪QLと互角の勝負を繰り広げたことは高野連の連中には衝撃的だった。
しかし、ガンテツさんの私塾は正式な学校ではないため、高野連加盟は却下・・・・・。
すっかりたくましいチームの柱になったアバシリ
役目を終えて帰郷することになった堂島。ガンテツは「持ってけぃ!!」と孫娘を差し出すのであった。
よかったね~。
いやぁ、最初爆殺されそうだったけど、俺、四国来てよかった~~!
ラストで堂島を見送るアバシリの姿が感動的だった。なんやかんや剛のことを一番好きで尊敬してたのアバシリじゃん!!
待て~ぃ!とばかりに堂島に向けて投げたものは
QL戦で投げた血染めのボール
って、これ、食いかけのドラゴンフルーツにしか見えない
▼実はアバシリってこんな優しい奴だ
でもタバコはダメだよ(笑)
設定、劇中のせりふ共に差別的表現のオンパレードで現在では地上波での再放送は無理か、プツプツ音声カットしなければならないだろうが(その前に誰が見るんだ!?)、数年前にDVDがオリジナル音声のまま発売された。
しかし、今では凄まじいプレミアがついている。
「なぁ~、安倍ちゃんよ~、転売チケットの規制もいいけどさぁ、こういうのもなんとかならないかね~?」
なんだよ~Amazonのマケプレで5万円ってよ~。
スカパー!のアニマックスに加入して久しい私であるが、昔のアニメをすっかりやらなくなった。
まぁ、作者や声優陣で連絡の取れない人や鬼籍に入られた方も多いだろし、作画チームでも潰れた会社も多いだろうから、許可が取りにくいんだろうけど、こういうハードコアだがなんとなくワクワクするようなアニメを、高い金を払わなくてもみんなが合法的に見れる環境ってないのかね?
ガオ~~~ッ!!