カツオの独り言~那覇の酒場から酔狂日記~

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特撮ヒーローの転職「ヒーローの中のヒーロー・宮内洋列伝」(前編)

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宮内洋
丹波哲郎氏の弟子である。
駆け出しの頃は普通の刑事だった。

しかし・・・・・

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風見志郎
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要するに仮面ライダーV3(スリャー)

風見志郎。あの時、悪の組織・デストロンの犯行現場を見なかったら・・・
両親と妹を殺害されることもなかったろうし、
大学の先輩(仮面ライダー1号)とライダー2号に改造手術をしてもらうこともなかったろうし、
何より特撮ヒーロー業界を渡り歩く、まるでフリーの雑誌編集者やテレビのディレクターのような人生を歩むこともなかっただろう。
ちなみにV3の主人公を決めるにあたっては勝新太郎の弟子・松平健サイドからも売り込みがあったそうだ。ひょっとしたら松平健改造されてたのか?

V3の主役が決まった時点で宮内氏はライダーのことを知らなかったらしい。
そこで当時1台25万円もしたビデオデッキ(ビデオテープが1本1万円した!)を購入してライダーを研究したところ・・・・・

見事にハマった\(^o^)/そうな。

ただ、変身前のヒーローにこだわっていた宮内氏はたまにスーツアクターもしていた藤岡弘氏とは異なり「変身」することはなかったという。
理由は風見志郎と別人格になるから、とのこと。
その代わり変身ポーズは細部にまでこだわったという。
特撮ファンにはおなじみの「ブイスリャー」。
変身する時の「変身!ブイスリー!!」の掛け声であるが、「スリー」ではなく「スリャー」である。
知らない人には意味不明だが(笑)、ご本人曰くそのほうがエコーがかかるとのこと。
これ、有名な話だね。
ちなみに「ヴァイスリャー!」ってのはさすかに却下されたとか(笑)

V3で国民的子供人気を不動のものにした宮内氏が次に進んだのが秘密戦隊ゴレンジャー
しかし、宮内氏に来たのはリーダー格のアカレンジャーではなくアオレンジャーのオファーであった。


「なんで俺がアカレンジャーじゃないんだ!?」

怒った宮内氏はよりによって原作者の石ノ森章太郎氏のところに抗議に行ったという(笑)

その後番組制作サイドから「アオレンジャーは、アカが宮本武蔵とすると佐々木小次郎のような対照的なキャラクターで描くから」という趣旨の説得をされて受託。

その結果↓
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どっちがリーダーかわからない(笑)
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スマホの待ち受けにしたくなる良い表情(笑)

後の「快傑!ズバット」に繋がる、キザでエエカッコしいの見本市・新命明のキャラクター、というか宮内氏自身のキャラクターが確立した。

続いて、
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▲ゴレンジャーの後継集団・ジャッカー電撃隊
途中まではこの4人で仲良くやっておった。
しかし、↓
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シリーズの途中からいきなり現れた、行動隊長・番場壮吉が

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仙台七夕のようなビッグワンという派手なヒーローになって戦うという事態に・・・・
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これは沖縄の
❌バッタ屋
⭕️ディスカウントショップ

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単なる手下に成り下がってしまったジャッカー電撃隊(苦笑)

かなり衝撃だった。



つづく