物件選び

とある読者の方から、商売を始めるにあたって物件が決まるまでの大変さみたいな趣旨の話をコメントしていただいた。

具体的な場所や店名は書けないが、私の知り合いは那覇の某所で元・古い洋品店だった店舗跡を借りて全く洋服とは関係ない商売をしておる。
店内に昔の名残がそのまま残っていたりして面白かった。国際通りからはちょっと離れていてあまり観光客は来ないような地区だが、ネット注文で十分なんとかなることをされているので、好きなことをやれれば立地はあまり関係ないだろう。

私の大師匠は国際通りに面していたビルの階上に居酒屋を出していた。
ま、場所だけは一等地だ。でも、「料理長」である女将さんの体力の限界でスパッと閉店してしまった。アド街でも取り上げられておったのに。
今は別の店が調度品も込みで居抜きで入った。あの内装で商売できるんだから頑張ってほしい。
まぁ、競馬の世界で言えばキングカメハメハからルーラーシップやロードカナロアに代替りした感じかな。
意味わかんねーか(笑)
あの場所、あの店、あの雰囲気。ラインというか系譜はとりあえず繋がった。

▲画像は加工してあります(笑)敢えて、ね。

かなり昔の話だが、共通の知人を介して知り合った人物が「夢の都会生活」と張り切って、渋谷の歓楽街のマンション（画像）に住み始めた。
地下に有名なライブハウスがあるところだ。
しかし、
入居者の顔ぶれがハードコア過ぎた。
風俗店はあるわ、怪しいブルセラショップみたいなのがあるわ、広域に指定された団体の事務所があるわ、当時渋谷の駅前で🐘象の帽子🐘を被って勧誘をしていた奴らのショップもあった始末(苦笑)
住民以外の出入りがとにかく激しかったという。
ほどなくして「気が○った」らしく退去した。

調べろよ！！(笑)

▲と、いっても当時はこんな便利なものはありませんでしたけどね。

別の知人はやっと借りたマンションで、通路がやけにイソジンの匂いが漂っており、案の定何部屋か隣にヘルスをやっている部屋があったとか、自室が元過激派のアジトだったとか、そんな調べてもなかなかわからんことだってあるんだよ。

商売は始めるより続けることのほうが大変なのは世界の常識であり、例えば古本屋とか中古レコード屋、レトロ玩具店、アンティークショップとか、だいたいマニアなら自分でもやってみたいと思ったことはあると思いますが、だいたい潰れる店ってのは場所云々ではなくて、仕入れを怠ることだ。
「いつ行っても同じ品揃え」「カビ臭い古本屋」じゃあっという間に往生しますわな。

さっきのキングカメハメハの血統ラインの話じゃないけど、件の読者様にはせっかく商売をされるのだから、良い風を掴んで柔軟にスタイルを変えながら、やろうとしている商売の王道からあまり外れる必要もないけど、芝のクラシックホースからダート競走の名馬を出すような意外さも合わせ持って頑張って欲しい、って気持ちはあります。

私はあのカエルの卵みたいなドリンクの次は「チャイ」が来ると思っているけど、みなさん、これ、内緒ね。ブームはでっち上げるもんだよ(笑)