カツオの独り言~那覇の酒場から酔狂日記~

アイドルから沖縄ローカルネタまで。くだらない(実はとってもためになる)マニアックな情報を発信しています。

弁当通り

観光客の方々で、特にレンタカーで町の中あるいは観光地へ向かう幹線道路や高速のインターの近くを通ると、何でもない店の前に路駐の列と人だかりの光景を見たことが1度はあると思う。
「何これ?」なんて思ったこともあるはずだ。

大概それは弁当屋である。

沖縄には本当に弁当屋が多い。
先述したように交通量の多い幹線道路、学校の前、港の近く、高速のインターの近く、例を挙げたらキリがないのだが、とにかく日本一の激戦区といっても過言ではない。

では、何故沖縄で弁当屋が盛況なのか?
うちなーんちゅは①所得が低い②共働きが多い③家事をあまりしない④高温多湿の土地で、家から弁当を持って学校や職場に行くと昼には腐る、などなどいろんな説があり、少なくとも不正解は一つもないとは思うが、
以前読んだ本で、戦後、首里城の修復作業のために本土から呼び集めた宮大工の方々に提供した食事が本土風の弁当で、それをきっかけに広まったという話もある。(美味しそうに見えたんだろうね)

沖縄の弁当というのはごはんの上に揚げ物や炒め物がこれてもかというくらいにてんこ盛りなのがスタンダード。しかも、それが200~350円くらいの奇跡の価格で売られている。
そのなんというかまるで東南アジアの市場のような雑多でカオスな見た目に反して案外美味い。
観光地の観光地価格の高いメシを並んでまでして食べるよりも、天気のいい日は沖縄弁当を外で食べるのもいいと思う。真夏はアカンがな(笑)

さて、特に那覇は弁当の大激戦地。(こういう激戦なら許せるね)

そんな那覇市内に通称「弁当通り」と呼ばれる場所があるのをご存知だろうか?

ゆいレールの最寄り駅は市民病院前である。
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駅を降りて気になる看板を見かけて道を下る。
お客さんに「甘いか?」なんて聞かれてもねぇ~。
疑問符の店名(ちがうちがう絶対ちがう👋)だ。
寿司屋さんだね。

さて、弁当通りは車で行くなら真嘉比から松島中学校の横を通り市民病院前に抜ける坂道を進んでいくといい。正直「通り」なんていうほど店は軒を連ねていないが、いつ通っても路駐の嵐である。

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▲まんま家さん。正面から撮影できないヘタレですいません。5人くらい買い物しておった。

そして、弁当通りのランドマーク!
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▲ファミリーストアーてんばさん
見たか、この二重路駐を!!(笑)
沖縄には弁当屋に鞍替えする前からの名残りか、ストアーとかスーパーという名前のまんまの店も多いのだ。
ファミリーストアーというだけあり、野菜や果物、飲料なども豊富に取り揃えておるが、店内の写真がないのをお許しいただきたい。
店に入るとほぼ目の前に調理場があり、ちょうど3人でフルスロットルで弁当を作っていた。
しかし、私が店に入る前から大勢のお客さんが白いビニール袋を片手に車に乗り込む姿を目撃。
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これはトンカツ弁当。見たらわかるがトンカツの他こんにゃくとごぼうの煮物、人参シリシリ、クーブイリチー、野菜炒め、煮たまご、漬物がてんこ盛りである。この日は他にメインのおかずがハンバーグ、鶏の唐揚げ、鯖の唐揚げなどの弁当もあり、この大きさのは350円。ちょっと小さいのが280円。
あとは単品の惣菜やおにきり類も100円くらいで充実しているが、沖縄民はスパゲティナポリタン好きだよね(笑)

また、沖縄の弁当屋の特徴としては100円の沖縄そば。だいたいみんな店先で食べておる。
しかも美味しいんだよ。観光客向けの店など行く必要ないぞ!?