カツオの独り言~那覇の酒場から酔狂日記~

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映画「すれ違いのダイアリーズ」の話

いろいろ言われている沖縄国際映画祭だが、それでも那覇の街がものすごく賑やかになるので待ち遠しい。って、今週末じゃないか。
もうイベント期間中の自分の予定もキツキツで、夢の中でもあちこち行動してなきゃ時間が足りなさそうな勢いである。

そこで今回は上映作品とは何の関係もないが、とある映画の話をつぶやきシローしようと思う。

私はタイの映画が好きで、かつては気になった作品のDVDをバンコクから取り寄せていたが、数年前にバンコクの大手の問屋が潰れて、また、急速に配信化へのスピードが加速し、新作の入手が私には難しくなった。

▼これも当時やっとの思いで買ってきたものである
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すれ違いのダイアリーズ
「スレ違い」ではない。
変なシャレを言ってる場合でもない。

原題は「愛しの学校」だが、映画界においてはとかく間抜けな邦題が多い中、愛しのダイアリーズはあの「死霊の盆踊り」以来のナイスな邦題である。

死霊の盆踊り・・・・。今度見てみてよ。(苦笑)
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愛しのダイアリーズ。主人公のソーンは、タイの人気俳優スケーリット・ウィセーケオ。
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チャイナの血が入った、タイの俳優としては珍しいタイプで、愛称はビー・ザ・スター。
結構事務所からもゴリ押ししてもらえるそうな(笑)

ヒロインはタイの人気女優プローイ。タイの名前はやたら長いからプローイで通っている。
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プローイはテレビのロケで来日経験があり、訪問先の秋田県でしっかり地元に溶け込んで、秋田県民のハートを鷲掴みした人である。

ストーリーは、
学生時代レスリングの選手だったが基本的にダメ人間のソーンが、やっとの思いで見つけてきた就職先がチェンマイから更に数時間行った先にある、湖に浮かぶ水上学校の教師。
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電気、ガス、水道もなく、携帯の電波も届かないというとんでもない環境で、赴任初日にモーターボートの操作を誤って手を骨折するわ、最初のうちは4人の生徒たちは全くなつかないわで途方に暮れる毎日だった。
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ある日、職員室の掃除をしていたソーンは、1冊のノートを見つける。それはどうやら前任者の女性教師がつけていた日記であった。
そこに書かれている彼女の生徒指導、恋愛、人生そのものについて書かれている悩みや心の葛藤に共感したソーンは、顔も知らなければ会ったこともない日記の持ち主にどこか惹かれていくのであった。
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あとは興味ある人は映画見て。

画像無断転用、マイペンライ!(苦笑)

そういえば昔タイの屋台で初めて「マイペンライ」を聞いた時は嬉しかったな(笑)

タイの映画は情熱だけは日本以上、原作がマンガとか、ドラマの延長、なんて作品も殆んどない。
でも突っ込みどころ満載で、特にアクション映画では、それこそ町のタクシー運転手から屋台のおっさんまでがムエタイの使い手である世界で、何故か主人公だけが一切そういうことができない。
それを達人みたいな老人からちょっと基本の型を習っただけで次のシーンからは敵の最強戦士をも圧倒しているという・・・・・。

しかし、すれ違いのダイアリーズにはそういう邪念は一切ない。

全てを吹っ切ってこの土地で生きる決心をしたソーンが愛車のバイクを湖に捨てるシーンは男気たっぷりである。

物語は「今」のソーンと「1年前」のエーン(プローイ)の奮闘ぶりを同時進行で描いており、それを繋ぐのが日記である。

私は今まで個人的人生映画ランキングは、今までは1位から9位までチョコレートファイター、10位にアラン・ドロン小遊三師匠じゃないよ)の「冒険者たち」が不動のラインナップだったが、
この作品、同率3位くらいに入れてもいいかな。

🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟⭐️マブ
(10点満点で)


なんやかんやで、島ぜんぶでお~きな祭、楽しみである。去年みたいに豪雨にならないように。